「終わったなぁ」
「ようやくですね」
二次会を断ってTORさんと2人で行きつけのバーへ。
年末から続いていた同席する会合も今日で一息。
「細かいのを含めれば、年中ずっとなんだけどな」
TORさんはうんざりしてグラスを空けた。
「仕事以外のことをなんかやらないと、
このまま死んじゃいそうだな」
「その感じ、解ります」
「お前はまだ若いからそんなことないだろ?」
「ボクの年の頃に、今と同じ話しを聴きましたよ」
「あれっ? そう? そうだっけ?」
ガハハと笑って照れ隠し。
「今年はやりますか、ラジオ」
「そうね。そろそろ、良いかもね」
以前は月1くらいのペースで、
地元のコミュニティFMに出て話していた。
それを新番組として復活させようと、以前から話していた。
「でもさ、俺らの話なんて誰も聴かねぇぞ」
「良いじゃないですか、それで」
「ま、そうね」
ボクらの雑談はいつもより長く続いた。