Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

価値あるものとは

「お金よりも大切なモノ」

あまりに青臭く、口にするのもはばかれる。

でも、時として、それが存在する瞬間も、ある。

映画「メランコリック」を観た。

予算300万円で撮影期間は10日間。

監督も出演する俳優も、ほぼ無名・・・。

だか、それらを品質の理由にするくらいなら、

何かを作ったりはしない人たちが手掛けた作品。

どれだけ深い「映画愛」をお持ちの方々が作られたのか・・・。

観終えてからググると、

本作で初の長編作品を監督した田中征爾さんは、

意外な表現で映画作りを語られていた。

「正直、映画をつくる上でなにか表現したいことが

 あるわけじゃないんです。

 訴えたいテーマがあるわけでもないし、

 特別な感情を表現したいということもない。

 僕の中に伝えたいこととか、

 抑えきれない感情みたいなものって、

 ホントにゼロなんです」

「単純におもしろいと思ってもらえる映画を作りたい。

 ホントにそれだけなんです。

 そのための手段として、

 テーマだったり、メッセージだったりを使っている。

 そんなイメージ。

 あとは、つくることが、ただただ楽しい」

引用元:キャリアハック 2019.10.28

監督の想いや制作にまつわる話を知り、

改めて感心させられた。

東大卒だが半ニートで、どこかひねつつ人恋しい鍋岡。

金髪でチャラく見えるがしっかり者の松本は、

仲間想いの人情家。

ちぐはぐな2人が徐々に絆を深めていく様が、

無慈悲で残酷な物語の展開を超えて、

観る者の心を温める。

一昨日観た「ジャンク・ヘッド」でも感じたが、

作ることを楽しんでなきゃできない作品ってある。

観ていない方は、ぜひ。