
たとえ逮捕に至ったとしても、
「真相」には辿り着けないのかもしれない。
それでも、犯行に至る動機や経緯は、
多少なりとも犯人の言葉で知ることができる。
だが昨年11月29日に宮台真司さんが襲撃された事件は、
容疑者の自死によってすべてが闇に沈んでしまった。
「今回の襲撃が個人を標的としたものなのか、
無差別なのか、大きな議論があるが、
それによって問題、事件の筋読みが違ってくる。
そういう意味でも容疑者が亡くなったことは
かなり残念だ。
日本社会にどういう動機を持つ人物がいるのか、
どういう人たちが何をどう受け取るのかを
分析するのに役立つはずだった。
今後、どれだけ動機がわかるのか興味を持っている」
容疑者が自死したとの報せを受けて、
宮台さんはそう語った。