ある物事の大筋や、
逆に、それのピンポイントはかなり鮮明に覚えているのに、
核心的な部分を思い出せないことがよくある。
最近では映画「トータル・リコール」のタイトルや、
歴史に名を残すボクサー、ロベルト・デュランの名が、
なかなか出て来なかったが、なんとか自力で思い出せた。
そうした「思い出せないものリスト」の中でも、
特に気になっているものがあった。
とある映画のワンシーン。
かなり鮮明に覚えているのに、
どうしても作品本体を思い出せないモノがあった。
カフェもしくはダイナーで、
刑事か探偵と思しき男性が捜査資料を眺めつつ、
事件解決のヒント探しに行き詰まっている。
しばらくすると若いウェイターが、
コーヒーのおかわりを注ぎに来てふとその資料に目をやり、
「集めてるの?」とつぶやく。
刑事か探偵と思しき男性が「何を?」と聞き返すと、
「アメコミのフラッシュでしょ?」と答える。
それをきっかけとして犯人特定に大きく近づく。
そのシーンがとても印象に残っていたのは、
古畑任三郎で同じような場面があり、
ウエイター役で登場した八嶋智人さんを初認識した瞬間だったから。
話を戻す。
そう予想してどちらも視た。
でも、そのシーンは無かった。
では「シックスセンス」か「ボーンコレクター」か?
どちらでも無かった。
うーん。なんだったっけ?
昨日、そんな話をしてたら映画が観たくなり。
何気なくネトフリのおすすめ作品を眺めていたら、
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」があり。
久しぶりに観ていたら、そのシーンが(笑)
実在した稀代の詐欺師と、
それを追い詰めたFBI捜査官の物語。
追われる者と追う者。
両極に位置しながら互いにどこかで共感を憶え・・・。
スピルバーグが手掛けたこの作品で、
それまで食わず嫌いだったディカプリオを見直し、
DVDを買って何度も観ていた。
忘れるは易く、思い出すは難い。
自力での記憶回復とは言い難いが、
そのきっかけを図らずとも引き寄せた運の強さは、