「オレの町においしいコーヒー屋さんなんて無いよ。
知ってて電話してんだろ?」
今日の道内同業者の勉強会は、
ISMさんの地元で開催されるのだが、
早めに着いてしまい。
どこかでコーヒーでも飲みながら小説を読んで、
夕方までゆっくりしようと思って電話をした。
「強いて言うなら7-11。
それ以外は思いつかない」
ISMさんがゲラゲラと笑う。
「もう昼ご飯食べた?
オレ朝早くから庭仕事してその後に寝ちゃって。
お腹空いてんのさ」
「ボクもまだですけど、夜は焼肉ですよね?」
「お腹空き過ぎたら逆に食べられないよ。
ホントに軽く食べよう」
待ち合わせ場所へ行くと、
しばらくしてタンブラーを片手にやって来た。
「オレが淹れたコーヒーが、
この町で一番おいしいから」
ありがたいコーヒーを飲みつつしばらくクルマで走り、
カフェで1枚のピザを分け合い、
仕事のことや町のことなどいろいろ話した。
「誕生日プレゼントを渡したかったんですけど、
今日は良いものが見つけられなくて。
来週の会合まで待って下さい」
ボクが謝ると、もうめでたくないよと、
照れ笑いした。
その後、勉強会の会場へ向かい、
仲間と一緒に楽しくておいしい夜を過ごした。
ありがとうございました。