小学校の頃からの幼馴染みのTMKと電話をした。
中学3年の同窓会を来月に控えて、
そろそろ細かいことを決めた方が良いかなと。
「そうよね。
そろそろと思いながら、まだ何もしてなくて」
「オレだってほぼ何もしてないよ(笑)
まずはTRMTさんに日程を確定してもらってから、
みんなに連絡だね?」
「そうね。あとね、今回は都内でと思うけど、どう?」
「良いんじゃない。
神奈川じゃなきゃとか言うヤツは、
神奈川でやってもきっと来ないし」
「ただ、TRMT先生には負担かしらね?」
「逆に年寄り扱いすると拗ねるぞ」
そんな雑談を通じて、
なんとなく会の全体像が見えて来る。
昔もそうやって2人で幹事役をしていた。
で、それは中学卒業から20年間、
毎年欠かさず続いた。
「で、今回は来るわよね」
TMKが訊く。
「いや。行かない」
しばらく沈黙。
「ねぇ、ホントに?
30周年の時も来なかったでしょ。
幹事が来ない同窓会ってあり得ないわよ」
「TMKには申し訳ないと思うけど。
オレは仕事で毎月TRMTさんと会ってるしね(笑)」
「そうだけど」
「男たちへの連絡とか出欠確認はちゃんとするから」
長く幹事をしていれば、
想うことはいくらでもある。
それでも彼女はもろもろを全部ひっくるめて、
全力で自らの役割を果たそうとする。
昔からそういう人だった。
ありがとう。
よろしくお願いします。