
夏ツーリング最終日となる3日目は夕張へ。
どこもかしこも雨予報ってこともあったが、
けして致し方なくの消去法では無く。
夕張へ向かう峠は大好きなコースなのだが、
近場であるがゆえに他のエリアを優先しがち。
なので、走れる理由ができてうれしい。
ホームコースの峠道から南下して、
さらに山深いエリアへ入ってしばらく走り、
巨大ダム湖の展望台で一服していると、
鈴鹿ナンバーのワンボックスカーが入って来た。
ボクら以外には誰もおらず、
あいさつをした流れで話しかけた。
「ご旅行ですか?」
「里帰りと観光と半々ですね。
もともとこのあたりの出身なんで」
聞けば、今まさに見下ろしているあたりの集落で、
お産まれになったたのだとか。
「オレが産まれた頃に炭鉱が閉山されて、
その流れで本州へ移住したらしいです。
なので、うっすらとしか覚えてないんですけど」
「ここらへんもけっこう大きな街だったそうですね」
「ネットとかで昔の街のことを調べて写真とか見てると、
自分がその全部を知っていたような気になって。
不思議だよね」
その方は湖面を眺めながら言った。
「オレもバイクに乗るんだけど、
北海道に来る時は車中泊しないと、
お金が持たなくて」
「でも、いつかはバイクで、ですか?」
「そうだね。
クルマで走るのはもったいない道ばっかだから」
その言葉を聞いて、
ホントにバイク好きなんだなと思った。