「どこを走ろうか?」
昨夜からMWさんはコースを決められずにいた。
車検が終わったバイクを受け取ったついでに、
軽くどこかを走る。
そんな流れだったが、
スタートの時間を考えると遠出は難しく。
かと言って、せっかく久しぶりに走るのに、
近場ではさみしい。
そんな想いがあって迷っておられた。
「ここから裏道を走って峠を抜け、
開通したばかりの道を走りませんか?」
待っていても決まりそうにないので、
220kmくらいのコースをボクが提案。
半分ヤケ気味にそれで決定(笑)
そこからノンストップで120kmほど走り、
コンビニでひと息。
「新しい道ってやっぱ新鮮だねぇ。
距離感がつかめなくてドキドキしながら走ったよ」
車検での整備が終わり、
タイヤも新しくなったMWさんは、
うれしそうに話す。
「ICMRさんとTKDさんも来れば良かったのに。
2人とも今日は仕事だったの?」
久しぶりの参加となったMSZWが訊く。
「ICMRさんは仕事。
TKDさんは地元のイベントへ行くって」
GWが明けた頃から秋が深まるまで、
ボクらの町はイベントが続く。
そこにゴルフや釣りなどの趣味と、
家族サービスが加わるので、
みんなが一緒に走る機会は驚くほど少ない。
「でも、年イチはみんなで走りたいよね」
お昼と言うにはいくらか遅く、
夕飯にはかなり早い。
そんな微妙な時間帯だった。
「今日は地元に戻って安着しよう」
MWさんのその一言で、お昼は抜き。
「えぇ、でも、何かしらは食べようよ」
MSZWがあまりにも切実な顔で言うので、
途中で有名菓子店に寄り道。
MWさんとMSZWは焼き菓子も食べたが、
ボクはソフトクリームのみで、
ライダーの義務を果たした。
地元まで残すところ60kmほど。
安全運転で参りましょう!