
「ずいぶん厚い本ですね。難しいヤツですか?」
神奈川での仕事の時は頻繁に利用するコメダで、
顔なじみの女性スタッフが声を掛けてくれた。
「たぶん恋愛小説です。
照れくさいので表紙を裏返してます」
山本文緒さんの「自転しながら公転する」は、
ネット通販で買ってしまったので、
カバーを掛けてもらえず。
そのまま読むのが恥ずかしいというのはウソで、
表紙を汚してしまうのがイヤで裏返している。
「どんな内容なんですか?」
「ぜんぜん下調べせずに読み始めたので、
まだ物語の行方が掴めてません」
そんな話しをしていたら、
スタッフを呼ぶベルが続けざまに鳴り。
「あぁ、行かなきゃ。
今度、どんな話か教えて下さい。
あ、ゆっくりしていって下さいね」
忙しくてもいつもにこやかに働く彼女の姿に、
今回も元気をいただいた。
ありがとうございます。