Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

ぶっ刺しヤキ入れ男子 #28

「けっこうな疲れ具合ですね」

 

イケメン鍼灸師はボクの身体を触りながら言った。

 

「先週は幼なじみとのツーリングだったので」

 

「どのくらい走ったんですか?」

 

「1,750kmくらいです」

 

「わ! そんなに?」

 

いつもの首と肩と眼精疲労に加え、

右肘が痛むことを話すと念入りに見て下さった。

 

「少し血を抜きます。

 チクっとしますけどガマンしてください」

 

そう言うと後頭部の3ヶ所に何かを刺し、

消毒液を染み込ませたカーゼで拭きつつ、

血を絞り出した。

 

以前に担当してくれていた女性鍼灸師も、

たまに同じ事をしてくれて、

調子が良くなったのを思い出した。

 

「ちょっと頭部がむくんでいたので。

 これで楽になると良いのですが」

 

イケメン鍼灸師の狙い通り、

施術後すでに身体が軽く感じられた。

 

ありがとうございました。