
「喪中の挨拶状を作りたのだが」
昨年の夏、事故で娘さんを亡くされ、
今年の春に祖母を亡くされたた知人から、
お電話を頂き会社へおじゃました。
「喪中と年賀終いを一緒にしたら失礼かな?」
「ぜんぜん失礼では無いと思います。
ただ、これまで同様のケースがほぼ無かったので、
文面とレイアウトの案をいくつか作って、
ご覧いただくのが良いかと」
年賀終いはここ数年で激増。
今年はハガキの郵便料金の値上がりもあって、
年賀終いが激増すると予想はしていたが、
それとこの件は無関係だと思う。
娘さんを亡くされてからも、
知人は以前と変わらず明るく振る舞っている。
でも、それは、仕事や地域と関わる上で欠かせないし、
さらに言えば自らを支えるために必要だからで。
本心では新年を祝う気持ちになれないのだと思う。
「この先の仕事が減る話で申し訳ない」
知人は苦笑いしながらおっしゃった。
「大切なお手紙を作るお手伝いをさせて頂いて、
ほんとにありがとうございます」
それから2人とも何食わぬ顔をして、
町のうわさ話に花を咲かせた。