Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

ボクらの夜

昨夜はISMさんとMTIさんとの飲み会。

 

前回からさほど時間は経っていないが、

せっかく3人が札幌に居るのだからと、

飲むことにした。

 

「お忙しいお2人に無理なお願いしちゃって」

 

前回はいくらか堅苦しい雰囲気だったMTIさんが、

今夜は穏やかでにこやかで、安心した。

 

「お前にはガッカリしたわ。

 せっかく本社まで登り詰めたんだから、

 もっと出世して帰って来いよ」

 

その空気を読み取ってISMさんが毒を吐くが、

満面の笑みで落胆や哀れみは微塵も無い。

 

「ご期待に添えず申し訳ありません」

 

MTIさんも笑って応える。

 

いつものようにおいしいごはんを食べつつ、

おいしいお酒を飲み、楽しい話をした。

 

「俺らだっていつ何があるか分かんないし。

 お互い元気でいられれば、

 それだけで充分なんだけどね」

 

帰る間際、

ISMさんがめずらしくまともな話をした。

 

「で、元気なうちは、

 こうやって3人で呑もうな」

 

「うわ。最後になって良い人ぶってる」

 

MTIさんとボクは照れ笑いして毒を吐いた。