
おふくろと鰻を食べた。
最近、全国で急激に店舗数を増やしている、
鰻専門のチェーン店が近所にできたので、
どんなものかと訪ねてみた。
特上、上、並で3種の鰻を使い分け、
松、竹、梅と3つのボリュームを選べる。
初訪なので、おふくろもボクも上の竹を注文。
と、10分も待たずにテーブルに運ばれて来た。
お互いに食べることに集中し、
店を出てほどなくおふくろが言う。
「私は食べ慣れてないからよく分からないけど、
あの鰻はどう感じたの?」
「そういうことだと思うよ」
「え? どういうこと?」
とてもおいしいか、逆に、マズイかならば、
値段はさておき、
その印象が口をついて出るはずで。
「つまり、味も値段もどっちつかず」
「なるほど。分かりやすい言い方だわ」
「鰻がさほどパッとしなかったので、
せめて感想くらい『うまい』こと言わなきゃ」
くだらない話をしながら実家へ帰った。
ごちそうさまでした。