
「こんなデカいのか?」
ウォーホルとカウズのアートブックを渡すと、
師匠TORさんはニコニコして言った。
「これで¥5,000って、やたら安いよな」
「¥5,000の本を、
しかも美術本をやたら安いと感じるのが、
一般的とはけして思わないですけど」
それとなく反論するが、師匠は意に介さない。
「だって、最初は¥10,000くらいだったんだろ?
それでも売切れたんだろ?」
この本は昨年8月にユニクロから発売され、
ほどなく売切れ。
その直後の中古市場では、
倍以上で出品されているものもあったが、
昨年10月には再販され、最近のセールで半額となった。
「そのあたりの流れがユニクロ的で、
ちょっと安っぽい感じがする」
なんとなく分かるな、その印象。
「発売後にこの本のことを知って、
しかも買えなかったら、
かなりくやしい思いをしただろうなぁ」
「だから、たまには弟子の話を、
しっかり聞きなさいって申し上げました」
「はいはい。たまにはね」
昼下がりのカフェで
白髪まみれのヂヂイが2人っきりでニヤニヤと。
誰かに見せられたもんじゃ無いな(笑)