
「少しでも寝たほうが楽なんだけど」
知人であり看護師のYUKちゃんが、
病室に顔を出してくれた。
彼女との関係を説明するのは、とても難しい。
といっても、色恋の類ではなく。
彼女はテニス仲間であり、
弊社の顧客企業の会長の実娘であり、
ボクの後輩の妹であり、
ボクの先輩の奥さまであり、
ボクの兄貴分であるYKOさんの義妹であり、
地元で一番大きな病院の看護師なのだ。
「分かってるけど、寝られない」
「退屈じゃない?」
「タブレットで映画を観てるし、
本も持ってきたから大丈夫」
「何かあったら、すぐに呼んでね」
熱と脈拍と血圧を測りながら短い会話を交わすと、
彼女は仕事に戻って行った。
ありがとう。