
漫画家の小林じんこさんが亡くなられたと、
ご親族から6月19日に報告があったという。
彼女の作品は「風呂上がりの夜空に」しか知らない。
でも、同作はヤングマガジン連載当初から欠かさず読み、
いまだに単行本を全巻を持っている。
主人公の高校生カップルとその周辺の方々は、
とにもかくにもぶっ飛んだ人たちばかりで、
ストーリーもサイケでシュールでリリカル。
かと言って荒唐無稽では無く、
しっかり伏線回収されたりと、とにかく独特。
そんな形容し難い世界観を、
かなり少女漫画チックなタッチの絵で表現している。
80年代前後からのマンガ出版業界は、
少年誌だけではなく、
青年と成人に向けたエンタメコンテンツとして、
一気に拡大していった。
コミックモーニングなどが次々と週刊化され、
新進気鋭と強豪がひしめき合う時代。
その中にあって、
本作は初の連載ものでありながら、
熟達したクオリティで存在感を示し、
多くの読者の記憶に残る作品となった。
タイトルからも分かるように、
小林じんこさんはかなりのロック好きであり、
本作の多くの場面でも音楽愛がにじみ出ている。
「いつか小林じんこさんに連載エッセイを依頼する」
ライターになった当時から想い続けた夢は、
叶うことはなかった。
心よりご冥福をお祈りいたします。