
「何度も申し訳ない。今度は路上で停まりました」
朝方にバッテリーを載せ替えてもらったばかりのクルマが、
交差点の30mほど手前で信号待ち停車した時に、
突然エンスト。
その後、エンジンが掛からなくなってしまった。
「大変な時にすみません。
いくつか質問させて下さい。
セルは回りますか?」
「回りません」
「メーターのチェックランプや、
ウインカーやハザードは点いてますか?」
「さっきまで点いてましたが、
今は消えています」
「了解です。
なるべく早く行きますので、
安全な所で待ってて下さい」
電話を切ってあたりを見渡すも、
コンビニも日陰も無く・・・。
ただ立っているのも苦痛なので、
後続車に頭を下げながら誘導らしきことをした。
と、近くの工事現場から数人の作業員の方が来て、
クルマの後ろにパイロンを置き、
「ニュートラルに入るなら押しますよ」と、
声を掛けて下さった。
だが、電気系がダウンした状態では、
どうやってもニュートラルに入らず。
それでも心配して、
いろいろとアドバイスをして下さった。
と、整備工場の知人も代車でほどなく到着。
「この後すぐにレッカーが来ますので、
どうぞお仕事に戻って下さい」
工事現場の方々にお礼を伝え、
取り急ぎ会議へ向かう。
多くの人にご迷惑をかけてしまったが、
救いの神たちのおかげで、
なんとか事故にはならずに済んだ。
それにひと安心すると同時に、
エアコンが効いた車内が楽園に思えた。
ありがとうございます。