
「なんかスゴく高そうなクルマね」
昨日故障した軽自動車の代車は、なんとゴルフ。
クルマにはまったく無関心なオフクロが、
その助手席のドアを開けた瞬間に言った。
年齢や性別や国籍などを問わず、
人は誰しも本能的に物の価値を測るようだ。
「その通り。すごく高いクルマだよ。
ま、オレの軽自動車に比べれば、
大抵のクルマは多かれ少なかれ高いクルマだけど」
「なんか緊張するわね」
ボクもオフクロもぎこちなくクルマに乗り込み、
ファミレスへ。
1988年にリリースされた3rdアルバムで、
KANは歌った。
「ぼくもいつかは高級車
そのうち高級レストラン
人間性は高級ブランド」
どれひとつとして叶ってねぇなぁ。
高級車を緊張して運転しながら、
苦笑いした。