
「久しぶりなのに、お願いばっかですみません」
その言葉とは裏腹に、FJMTくんは満面の笑み。
今月末に開催されるイベントに、
協賛してほしいとお願いをされた。
「相変わらず忙しそうだね」
社交辞令でそう言うと、
彼は満面の笑みのまま言う。
「そーなんすよ。
なんだかんだ忙しいんっすけど、
面倒なことに巻き込まれちゃって。
困ったもんです」
いやいや。むしろうれしそう。
昔からそういう子だった。
人はウソをつく。
だが、相手はそのウソの大半を見破っていながら、
気づかないふりをしている。
それを解った上でどう他者と関わるかが、
ある意味、大人としての振る舞いのように思う。
その意味において、
FJMTくんはウソがヘタ。
それを「良さ」と捉える人ばかりではなく、
何度もトラブルを起こしてきた。
最近はあまり見かけることがなかったので、
もしかしたら町を離れたのかと思っていたが、
なんとかがんばっているようで、
ちょっと安心した。
「昔からぜんぜん変わらないね」
「いやぁ、そんなことないッス。
もうすっかりオヤヂですよ」
うん。
やっぱ変わってないわ。