
写真:Naoki Fukuda
結果は12Rを闘いきって、
チャンピオンの井上が3-0の大差判定勝ちを収めた。
「レッスンするくらいのレベルの差を見せられた」
解説していた元世界3階級制覇王者の長谷川穂積さんは、
試合後にコメントを求められると、
驚きを隠せぬ様子で途切れ途切れにコメントした。
「僕はこういうボクシングを見たかったが、
ここまで技術でも差があるとは・・・。
(このボクシングをされたら)誰が井上選手に勝てるのか」
判定決着となる試合の多くには、
退屈なラウンドや時間帯が必ずある。
だが、今夜のモンスターが観せてくれたのは、
圧倒的な力量差によって12Rの36分間、
対戦相手をほぼ完璧に制圧する姿。
「本番のように練習し、練習のように本番を」とは、
よく耳にする言葉だが、
それを世界タイトルマッチで、
階級最強との呼び声高い挑戦者相手に実現するとは。
KO勝ちを予想していたし、観たかった。
でも、今夜のモンスターは、
過去のどの試合よりも冷徹で恐ろしかった。
KOシーンがなくとも、
エキサイティングでエクセレントなボクシングは、
成立しうるのだと教えられたように思う。
井上尚弥選手、
防衛おめでとうございます。
背筋が凍るような、
素晴らしく凄まじい試合を、
ありがとうございました。