Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

薄氷を踏むも

写真:産経新聞

激闘にも程がある。

 

試合はもちろんだが、

試合後の会見での両者の顔を見て、

いかに凄まじい打ち合いだったかが解った。

 

12月17日に開催されたWBA世界バンタム級王座統一戦で、

正規王者の堤聖也が暫定王者のノニト・ドネアと対戦。

 

堤は4Rにはダウン寸前まで追い込まれるも、

その大ピンチを切り抜け、

中盤から終盤に盛り返し2-1の判定勝ちを収めた。

 

対戦前の海外ブックメーカーのオッズでは、

自身が有利となっていたが、

「ドネアを低く見ていると」語った堤の予想通り、

百戦錬磨のレジェンドは虎視眈々と勝機をうかがい、

14歳年下の正規王者を窮地に追い込んだ。

 

中盤から終盤は堤が徐々に圧力を高め、

際どい判定までもつれ込んだが、

結果的に僅差で堤が2度目の防衛に成功した。

 

判定についてはあれこれと意見が出るだろうが、

それは接戦判定における常。

人が印象によって採点する以上、

他のジャッジと大差がつくことも珍しくない。

 

やっかいなのは「全盛期論」を持ち出す輩ども。

それを口にする人たちって、

あまたるスポーツで活躍する現役ベテラン選手に対して、

とても失礼だと、一応書いておく。

 

堤と対戦したドネアは強かった。

もし彼が世界チャンピオンに返り咲いて、

井上拓真や井岡一翔と闘ったとしても、

堤と同様に際どい試合展開になるだろうと思うくらい、

強かった。

 

いずれにしても、

今回も激闘を制した堤選手に、

心からのおめでとうを。

 

そして、素晴らしい闘いをまた観せてくれたドネアにも、

心からの感謝を。