
写真:産経新聞
激闘にも程がある。
試合はもちろんだが、
試合後の会見での両者の顔を見て、
いかに凄まじい打ち合いだったかが解った。
正規王者の堤聖也が暫定王者のノニト・ドネアと対戦。
堤は4Rにはダウン寸前まで追い込まれるも、
その大ピンチを切り抜け、
中盤から終盤に盛り返し2-1の判定勝ちを収めた。
対戦前の海外ブックメーカーのオッズでは、
自身が有利となっていたが、
「ドネアを低く見ていると」語った堤の予想通り、
百戦錬磨のレジェンドは虎視眈々と勝機をうかがい、
14歳年下の正規王者を窮地に追い込んだ。
中盤から終盤は堤が徐々に圧力を高め、
際どい判定までもつれ込んだが、
結果的に僅差で堤が2度目の防衛に成功した。
判定についてはあれこれと意見が出るだろうが、
それは接戦判定における常。
人が印象によって採点する以上、
他のジャッジと大差がつくことも珍しくない。
やっかいなのは「全盛期論」を持ち出す輩ども。
それを口にする人たちって、
あまたるスポーツで活躍する現役ベテラン選手に対して、
とても失礼だと、一応書いておく。
堤と対戦したドネアは強かった。
もし彼が世界チャンピオンに返り咲いて、
井上拓真や井岡一翔と闘ったとしても、
堤と同様に際どい試合展開になるだろうと思うくらい、
強かった。
いずれにしても、
今回も激闘を制した堤選手に、
心からのおめでとうを。
そして、素晴らしい闘いをまた観せてくれたドネアにも、
心からの感謝を。