古いポラロイドカメラを知人に渡した。
ポラロイドの180。
おそらくボクと同年代。
ボクが手にした時、すでに30年モノ。
相応に古びてはいたが、さほど使われた感じがせず。
その当時、一度だけ仕事の撮影で使ったが、
それ以来、フィルムを通したことは無い。
もう二度使うことはないだろう。
そう思いながらも捨てられず。
北海道への移住も含め4回の引っ越しを含め、
ずっといつも目につく所に置いてきた。
で、今や50年モノ。
おそらく、もう使えないと思う。
それでも彼はとてもそのカメラに興味を示した。
それは性能や写りはもちろん、
正常機能するかどうかを超えて、
モノとしての存在感に惹かれたようだった。
それがうれしくて、彼にカメラを託した。