隣町での通夜に参列した後、
先輩のOKMTさんとカフェに寄り道。
「なんか続くね」
昨年末から葬儀が多く、よく顔を合わせる。
改めて数えるとボクの義母のも含め、
昨年の12月からで7件。
「ここまで続くとさすがに凹むわ」
なかなかお会いする機会がなかった方と、
改めて引き合わせて頂く。
そして、故人を偲び、悲しみを分け合うことで、
また絆を深める。
それが葬儀の大切な一面でもあるが、
多すぎると気持ちが沈んだままになってしまう。
「今ってほとんど焼香だけで帰るだろ?
時間的には圧倒的に楽なんだけど、
ちゃんとお経を聞いていた時の方が、
気持ち的にはずっと落ち着いたよな、と思う」
「それ、分かる気がします。
ぜんぜん信心深くはないけど、
ちゃんとお見送りする感じは大切ですよね」
葬儀の在り方について語る。
35歳を過ぎてから出逢って、
ボクらの付き合いはもうすぐ20年が過ぎる。
「そういう年齢になったな」
OKMTさんはひとりごちて笑った。