昭和後期までに社会人を経験していたなら、
令和の仕事初めは気軽な反面、味気ないのでは?
その昔、仕事初めは、
日本全国ほぼすべての企業が1月4日だった。
女性は振袖や和服を着て、
男性は現場作業員までもがスーツで出社。
朝イチで社長や役員の訓示を受け、
同僚や取引先と軽くあいさつを済ませ、
昼前からは職場や近隣の飲食店で軽い宴会・・・。
仕事初めと謳いつつ、ほぼすべての従業員が、
職場で堂々と仕事をサボる日だった(笑)
組織や集団としての協調性や統一感が、
個人の主義主張よりも優先された時代の習慣。
だらしなく不効率なだけでなく、
そのユルい感覚が、
いじめやハラスメントや差別につながったのも事実。
翻って、令和の今。
働き方改革なる御旗のもと、
個人の権利や主張が公平に尊重されつつあるらしいが、
いじめやハラスメントや差別が減った感じは、
まったくせず。
むしろ日常的には内在化し、
もっと陰湿かつ過激な形で表面化してはいないか?
組織と個人の融和。
そんな耳障りの良い言葉で片付けられるのだろうけど、
けっこうな難題だよなぁ・・・。
仕事初めの朝に、そんなことを思った。