Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

そうきたか

オズワルド・オリヴェイラ

アントラーズ以外のJリーグすべてのチームは、

彼に何度となく飲まされた煮え湯の熱さを忘れまい。

フットボーラーとしての経歴は無く、

大学卒業と同時にフィジカルコーチへの道を歩んだ、

けっこうな異色の人。

 07年より鹿島アントラーズの監督に就任。

1年目でJリーグ優勝と天皇杯の2冠を達成。

08、09年もJリーグ優勝を果たし、

鹿島にJリーグ史上初となる3連覇をもたらした。

またJリーグにおける、

1クラブでの最速50勝到達記録も保持(2007-2009)。

Jリーグ史上最多の国内タイトルを獲得した名将だ。

そのオズに特にこっぴどくやられたのが、

今回、招聘した浦和レッズだ。

2007年、レッズは4試合を残して3位の鹿島に勝点8差。

マジック1としながら、あと1勝ができず失速。

逆にオリヴェイラアントラーズは怒涛の9連勝。

最終節での劇的な逆転優勝を果たした。

その輝かしい実績から「オズの魔法使い」との愛称を持つ。

今回の招聘を実現させた中村修三GMは、

以下のようにコメントした。

「選定の基準は3点。

 まずタイトル獲得経験者。

 次に日本をよく知っている。

 最後はレッズかこれまで目指してきた、

 強くて魅力あるチーム作りを実現できる人材。

 オリヴェイラ監督はその3つを備え、

 さらに情熱と厳しい規律を持っている。

 大槻監督が立て直したチームを今後、 

 さらに改善してくださる人物」

アントラーズを退任後のオリヴェイラ監督は、

12年にボタフォゴの指揮官に就任。

以後はサントス、パルメイラスフラメンゴ

スポルチ・レシフェコリンチャンスと、

ブラジル国内クラブの指揮官を歴任。

昨年1月からはカタールアル・アラビで指揮を執り、

同年9月にはアトレチコ・ミネイロの指揮官に就任。

しかし、特筆するほどの成績を残せてはいない。

魔法使いはまだその力を失ってはいないのか?

そして、その昔に自らの魔力で封じ込めたライバルを、

復活させるだけのチカラは残っているのか?

そういう意味でも、今後のレッズが楽しみだ。