http://www.shinchosha.co.jp/book/602284/
友人からの報せが届いた。本を出版したのだという。
若かりし頃はプロボクサーであり、フォトグラファーだった。
「向き合うって意味では写真もボクシングも同じ。どちらも好きなんで」
周囲の心配をよそに、二つの道で相手と向き合い続けた。
ボクシングにおいては十八戦して八勝八敗二分け。本人が「負け越さなかっただけで上出来」と笑うように、目立った活躍はできなかった。
が、写真においては、『超』がつくほどではなくとも、出版業界において高い評価を得てきた。
ボクサーとして世界を渡り歩き、練習や試合を通じてグラブを交えた選手の写真と、その体験を綴ったノンフィクション「DOG&GOD」や、人気俳優である桐谷健太の写真集など、着実に実績を残している。
人物を撮るのがめっぽううまい。
それは知っていたし、今後もそのスキルを活かして行くのだろうと思っていたら、廃墟を撮影した共著本を手がけるなど、精力的に活動の幅を広げ続けている。
ここ数年、会えていない。近い内にお祝いを渡せたら良いな。