なんで10月下旬に怪談よ?
しかも、やたらすごいキャスト。
気持ち悪い議員さんに攻められて、
いよいよトチ狂ったかNHK?と、
かなり舐めたまま「令和元年版 怪談牡丹燈籠」を観た。
でも、それを見越していたかのような序章。
まずは高嶋政宏さんの狂気が炸裂。
そして尾野真千子さんがダークサイドに堕ち・・・。
さまざまな人たちの弱さや欲が闇を産み出し、
その渦が徐々に大きく深くなりながら、
皆を飲み込んで行く様が克明に描かれている。
ちょ、ちょっと待って。
怖い、怖い。怖いって。
でも、もう遅い。
怖いもの見たさで目が離せなくなってる。
つーか、俺が知ってる牡丹燈籠ってのは、
「ハンパないストーカー女子幽霊」と、
「死んでも良いからヤリたい男」の色恋沙汰。
それとなく長編落語の一部と知ってはいたが、
こんなに複雑で壮大な物語だとは思わず。
怪談とは、すなわち幽霊ものと思いがち。
だが、「怪」とは、あやしむ、疑わしい、信用できないなども意味する。
「怪談牡丹燈籠」
言い得て妙。
つーか、恐るべし、三遊亭圓朝。
その才能、凄すぎて怖いわ。