「今日はちょっと痛いかもしれませんね」
若い女性針灸師はボクの身体をひと通り触ってから言った。
「大丈夫です。やっちゃって下さい」
「前回もそう言ってくれてましたね。
でも、痛かったらガマンしないで下さいね」
この女性鍼灸師は6月以来の2度目。
でも、カルテをしっかりと読み込んでくれていることが、
会話の端々にうかがえて安心する。
「おぅっ」「あっ」
小さな声を漏らすたび、彼女がクスクス笑う。
「反応が良いので助かります。今日はきっとすぐに眠くなりますよ」
最後にお灸をしてもらって完了。
首と肩まわりが軽くなっているのが分かる。
「これ、北海道に帰ってから使って下さい」
疲れが出やすい箇所にマジックで印をつけ、
そこに置くお灸をくれた。
「良いお年を」
ありがとう。
来年もよろしくね。