「なんだ、帰るのか?」
地元団体の会議の後、その会のトップに声を掛けられた。
「え? まさか?」
「もちろん入っていくよ。付き合え」
COVIT-19の影響であまたる会議が中止となっているが、
今回のは法律的に総会前の役員会を開催せざるを得ず。
町から少し離れた温泉のホールを使って、
消毒の徹底とマスク着用と距離を保っての実施となった。
で、その会議後の昼食を終えて、帰り際の会話。
温泉好きの親分はとてもうれしそうだ。
「もうサウナも使えるし。入って行こうぜ」
ボクも入りたい。
でも、今日は15時以降に2組の来客がある。
親分の長風呂と長サウナに付き合って、
それをこなす自信は無い。
「つまんねぇの」
親分はそう文句を言いながらも、
後ろ姿に嬉しさをにじませて、のれんの奥へ消えていった。
いいなぁ。