安倍晋三さんが総理大臣を辞任すると表明した。
持病の悪化による影響を考慮したという。
それに対してボクは個人的に思うことはない。
安倍さんを過大評価する気もないし、その逆もしかり。
だが、世間的には様々な反応があり。
特に、立憲民主党とかいう政党の石垣さんとかいう議員は、
「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」と、
かなり辛辣なコメントを投稿。
けっこう炎上しているらしい。
石垣さんを批判する人の中には、
彼女のHPに書かれた信念を引き合いに出している方もおり、
それを一読すると確かに首をひねりたくなる。
『多様性は社会を強くする』
同じ社会に暮らす人びとが相互に自由と多様性を認めあうことは、
けっして「綺麗事」ではありません。
多様性を拒否し差別を放置すると社会は脆く弱くなり、
いずれは社会の荒廃を招きます。
「差別をゆるさない」「人権を守る」
こうした掛け声はとりもなおさず「社会を守る」という掛け声なのです。
「多様性は社会を強くする」。
これが石垣のりこの信念です。
「世界標準」の人権意識を持とう
世界経済フォーラムのレポート(2014年)によると
日本の「男女平等指数」は世界142カ国中104位と
先進国として最低水準という悲しい結果となりました。
女性差別のみならず、LGBTQ+に対する差別、外国人への差別など、
残念ながら日本にはたくさんの課題が残されています。
石垣のりこは「世界標準の人権意識」を
日本に根付かせるため奮闘します!
引用元:石垣のりこ 公式ページ
彼女の信条には大いに賛成。
だからこそ先の投稿には「?」だ。
安倍首相が抱える「潰瘍性大腸炎」は指定難病。
「良くなったり悪くなったりを繰り返す」のが特徴らしい。
それを知っての投稿ではなかろうが、
彼女が掲げた信条とは大きく反していると言わざるを得ない。
「立場が強い者は基本的人権を有せず、
立場が弱い者からのいかなる罵詈雑言も受けるべき」
そういう安易な権威勾配的な考え方に加え、
『思想的に対立する者』への攻撃的意図さえ感じられる。
彼女が掲げる「多様性」や「人権意識」がどんなものかは知らない。
だが、それらは、彼女が思うほどシンプルではないように思う。
池上彰さんはご自身の番組で安倍首相の退任に触れ、
次のようなコメントをした。
「政治家としての彼の功罪については、
これからの歴史がその評価を下すはず。
ともあれ、今はゆっくりと静養に専念してほしい」