「えぇ、そうかぁ?」
あるエッセイを読んでいて、
声を上げそうになったが、やめた。
うなずけてしまうケースが少なくないからだ。
以前は日本に来た外国人は
一様に日本人の礼儀正しさに感動したという話が
たくさんあった気がするが、
最近はさっぱり聞かなくなった。
礼儀正しい日本人は遠い昔のことになってしまった。
それにしても日本の現在の「無言社会」は異常だと思う。
ニート、引きこもり、すぐキレル人など
コミュニケーションの問題が声高に叫ばれる昨今の日本だが、
そのとっかかりとなる挨拶がきちんできなければ、
コミュニケーションの改善などおぼつかないのではないだろうか。
引用元:峯岸隆臣『ブルターニュ残照』(幻冬舎ルネッサンス新社)
この考え方は偏りすぎていないか?
自分では気をつけているつもり、だからこそ、そう思う。
でもなぁ、と考えてしまう自分もいる。
いずれにしても、「あいさつ」は人間関係の基本であり、
その人が持つ素養を端的に表す所作でもある。
人はどうあれ、まずは己から、だな。