池袋で車を暴走させ、
母親と子どもを死亡させた89歳の男性に対し、
さまざまなコメントが寄せられている。
事故原因はアクセルとブレーキの踏み間違えとする検察に対し、
被告は終始一貫して経年劣化による電気系統トラブルで、
ブレーキが効かなかったと無罪を主張。
捜査が進む中で手足の震えや筋肉のこわばりが起きる、
「パーキンソン症候群」の疑いがあり、
医師から運転は許可できないと伝えられていたことなどが判明。
また、被告が旧通産省の幹部だった経歴と、
事件後に逮捕されず送検も遅れたことなどが重なり、
警察、検察にも批判が相次いだ。
自らに過失は無かったとの主張を曲げない姿勢に、
世間の怒りは高まる一方で。
厳罰を求める署名が39万筆も集まったと言う。
亡くなられた母娘と御遺族を想うと胸が痛むし、
世間の厳しい反応も理解できる。
ただ、この被告がウソをついていると、
頭ごなしにも思えず。
TVで弁護士の八代英輝さんが言っていた。
「本人はブレーキのつもりで全力でアクセルを踏んだ。
その結果の事故なので、認識を正すのは難しい」
無罪などあり得ず、
それなりの量刑が出されるだろうし、
被告もそれは分かっているのではないかと思う。
その上で主張を貫こうとしているとしたら、
ある意味とても「正直」なのではと思ってしまうのだ。