選挙なので票数における結果は歴然と出る。
大まかに見れば、与党優勢、野党失速。
だが、どちらも大物が落選するなど、
波乱含みの結果となったようだ。
前回2017年の53.68%は上回ったものの、
戦後3番目の低い水準となったらしい。
「政治に無関心であっても無関係ではいられない」
どなたのお言葉かは知らないが、とてもまっとう。
で、かっこいい。
だが、このキャッチコピーには、
なぜか嫌悪感を覚えるのだ。
ボクは投票をしなかったことがない。
かと言って、政治や政治家にほぼ興味は持っていないし、
ぜんぜん敏感でも無い。
つーか、政治に強い関心を持った人が増え、
投票率が高くなれば日本は変わるのか?
それまで憲法違反としてきた党の解釈をひっくり返し、
自衛隊は合憲だと明言して首相となった。
自衛隊観閲式でオープンカーに立ち手を降る姿は、
この上なく醜悪だったし、
日本の政治における大切な何かが終わったことを、
如実に示していたように思う。
「マニフェスト」なる耳障りの良い公約で躍進。
政権を奪取するも、
その後は公約を軒並み撤回、修正するなど、
迷走につぐ迷走を続け自爆。
この上ないみっともなさはボクに「血筋」を思わせた。
「金と欲にまみれた政治」
自民党を批判する人たちがよく口にするセリフだ。
実際に、まさにそうだなと思うことも少なくない。
だが、そうした政党の打倒を掲げ政権を取りながら、
そうした政党と何一つ変わらない姿を見せられては、
有権者は「何をもって有権」なのかを考えざるを得まい。
例えば。
パッケージはホコリまみれで色あせ、
賞味期限が切れた商品ばかりが並べられた商店で、
「買う権利を持っているのだから何か買え」と強要され、
その権利を喜ぶ客はいるのか?
いやいや。自分を客だと思う意識そのものが違う。
あなたもその商店の経営者の1人なのだと、
カッコイイことをおっしゃる人もおられようが、
だとするならば議員の仕事とは何なのか?
ボクは議員のみなさんの報酬を下げろなどとは、
口が裂けても言わない。
だが、一つお願いしたいことがある。
政治とはなにか? 政治家の仕事とはなにか?
その疑問に明確に答えてほしい。
そして、あなたは議員として、
その回答をいかに具現化するのかを聞かせてほしい。