大差の判定で井岡一翔選手が王座を守った。
3-0の内容は、115-113、116-112、118-110。
ボク的には115-113はあり得ない。
116-112は、まぁね、観かたによっては、で、
118-110は、そうだろうなぁ、といった感じ。
いずれにしても、
井岡が目指した内容だったかと言えば、
かなりの疑問符がつく。
一方、挑戦者の福永亮次選手は、
対戦オファーから試合まで2週間と、
非現実的な準備期間で世界タイトルマッチに臨んだ。
それもあってか、
狙われるであろうガードの甘さも含め、
下手な小細工は一切抜き。
『らしさ』を最後まで貫いた福永には、
驚かされたし感動した。
大差で敗れたとはいえ、
王者との実績差を考慮すれば善戦したと言えよう。
ボクは井岡を『倒し屋』とは思っていない。
勝利が最優先でKOはオマケとの印象が強い。
今回も攻守でレベルの高さを見せてくれたが、
対戦相手を思えば当然で。
むしろ、今後、統一戦を経て、
『別格』の世界王者を狙うのであれば、
今回はKOすべき相手だったし、
誰よりもそれを望んでいたのが井岡自身だと思う。
判定にもつれ込んだこの試合が、
今後の井岡にとってどう出るか。
楽しみでもあり、不安でもある。
福永選手、ナイスファイトでした。
井岡選手、おめでとうございます。
ありがとうござました。