Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

たいしたもの

朝のこと。

お互いに早い時間から予定があり、

あまりゆっくりできないからと、駅に近いコメダへ。

他に空いていないからと6人がけのテーブル席へ。

狭い席が空いたら移りますからと女性スタッフに声を掛けた。

そうこうしているうちにコーヒーとトーストが来て、

食べ終えた母が先に店を出た。

なので、喫煙席が空いていないか確かめに行くと、

入口近くの椅子で席が空くのを待っていたおじいちゃんが、

突然立ち上がり大きな声で言った。

「さっきから何人も店を出ているのに、

 なんで俺は入れないんだ。

 だいたいなんだコイツら。

 みんな新聞読んだりマンガ読んだりして、

 ぜんぜん動かねえじゃねぇか!」

若手の女性スタッフがなだめるも収まらず、

案の定の「店長を呼べ」発言。

と、近くに座ってるいた年配の女性客が、

ニコニコしながら近寄った。

「なんだ、あんた?」

いきり立つおじいちゃんにその人は言った。

「そんなに怒ると血圧上がって倒れちゃうよ」

「余計なお世話だ。しゃしゃり出てくるな」

「そうでしょ? 他人にどうこう言われたくないわよね?

 だったら、他人にとやかく言っちゃダメよ」

張り詰めていた空気が弛み、他の客から笑いが漏れた。

そこへ女性店員が来て、席の用意ができたと告げる。

しかし、おじいちゃん、踵を返すと無言で退店・・・。

良くも悪くもご老人のスゴさを見せてもらった(笑)