お世話になっている取引先の会長が亡くなった。
すでに家族葬を終えられおり、
お別れの会に参列させていただいた。
香典や供花料などは一切受け付けず、
読経も焼香も無し。
そのかわり、会場にたくさんの写真を飾り、
ビデオを流し、遺品を展示されていた。
義父や父の時に香典を頂いており、
なんとも言えぬ心苦しさはあったが、
それが故人と御遺族の意志なのだと割り切るしか無かった。
遺影の前に献花をして手を合わせ、
息子さんである社長にご挨拶をした際に、
その眼が真っ赤であることに気づいた。
お別れの時をどうしつらえるかーーー。
残された人たちの思いの重さを感じながら、
会場を後にした。