Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

並走世界 #1

パラレル・ワールドの物語に強く惹かれて来た。

きっかけや理由は憶えていないが、

たぶん、小学生の頃からずっと。

で、顕在化したのが村上春樹の小説に触れた時だ。

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が、

とてもしっくりとハマった。

こうした話題になると、

霊的なものとか地球外生命体、

未知の古代文明を信じていると誤解されがちだ。

実際、子どもの頃は盛大に信じていたし、

今も、昔とはちょと違った感覚で「もしかして」と思う。

というのも、「証明されていないものは無い」との考えは、

違うんじゃないかなと思うようになったからだ。

例えば。20年前にカイロ博物館で見たツタンカーメンの短剣。

2つのうち1つは金、1つには鉄の刃がついている。

で、鉄の短剣は発見から91年間も研究者たちを悩ませてきた。

と言うのも、鉄製品は古代エジプトでは希少だったうえに、

この短剣は3,300年以上経過した現在も、

錆の痕跡がまったく無かったからだ。

つまり、当時は何で作られたのか分からず、

ステンレスのような合金ではないかとの意見すらあった。

2016年、研究チームがこの短剣は隕石から作られたと発表。

ようやく素材は解明された。

でも、それによって新たな疑問が産まれる。

まず、この短剣が作られた時期が、

一般的に考えられている鉄器時代の始まりから、

2,000年以上もさかのぼること。

そして、隕鉄を使った短剣を金の短剣と一緒に収めた事実。

当時のエジプトでどのように鉄の加工が行われたのか?

そして、金と隕鉄が同等との価値観をどう得たのか?

分からなくても、証明されなくても、

存在しているものはある。

この話題は決まって長くなる(笑)

今日はひとまずここまでにしておこう。