村上春樹さんが書いたエッセイが読みたい。
「猫を棄てる――父親について語るときに僕の語ること」
タイトルにあるように、
ご自身の父親について書かれているそうで。
ボクは村上さんが自らの家族について書かれたモノを、
これまで一度も読んだことがない。
「僕が若いうちに結婚して仕事を始めるようになってからは、
父との関係はすっかり疎遠になってしまった。
特に僕が職業作家になってからは、
いろいろとややこしいことが持ち上がり、
関係はより屈折したものとなり、最後には絶縁に近い状態となった」
絶縁関係は20年近く続き、
父親が90才で2008年に亡くなる少し前に見舞ったという。
「そこで父と僕は──彼の人生の最期の、ほんの短い期間ではあったけれど──
ぎこちない会話を交わし、和解のようなことをおこなった」
文章以外での関わりが無いので忘れがちだが、
村上春樹さんも70才。
いろんなことを「書いておきたい」と思われたのか。
いずれにしても、すごく読みたい。