橘玲さんのコラムを読んだ。
タイトルは過激だが、その中身には考えさせられた。
https://diamond.jp/articles/-/203794
ここ最近、話題になった性暴力に関する裁判での判決について触れており、
それに対する世論にクギを刺している。
「同意なき性交は犯罪」とすれば女性の権利は守られるでしょうが、
なにをもって「同意」と見なすかで混乱が起きるのは明らかだからです。
女性とベッドに入るたびに「性交同意書」に署名捺印してもらうというのは、
いくらなんでも非現実的です。
そうなると男性は、身を守るために、女性とのやりとりを録音したり、
性交場面をこっそり録画しようとするでしょう。
女性が「同意はなかった」と訴えたら、
報復として動画をネット上に公開する……という事態もじゅうぶん考えられます。
これはゆきずりの関係に限らず、カップルや夫婦においても当てはまる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190520-00009657-bengocom-life
性暴力は許されてはならない。
同様に、冤罪もあってはならない。
極めて閉鎖的状況での超個人的接触である性行為の、
それに至る『同意』『拒否』という心情を、
誰がどう測り善悪を決めるのかは、かなり難しい。
怒りに任せて「裁け!」と叫ぶのは簡単だが、
その安易さに潜むリスクを忘れてはいまいか?
橘さんはさまざまな社会問題を取り上げており、
時折その内容にハッとさせられる。
もちろん、かんぜんな同意、ではないのだが(笑)