昨夜はKZKの部屋でしゃぶしゃぶをごちそうになった。
「店で食べる人の気がしれません」
以前から、自作しゃぶしゃぶを自画自賛いており、
食べさせたいと言ってくれていた。
昨日はたまたまKZKが休みで自宅におり、
さらに、ボクがまだ休酒中なので、
お店へ行っても飲めないしってことで。
「突然で悪いね」
おみやげのビールとケーキを渡す。
「大丈夫です。いつも突然誘われるので」
かわいくない。
こいつ、ほんとにかわいくない。
「じゃぁ、買い物へ行きましょう」
日が暮れたスーパーで、
五十路と三十路のヤロー2人が買い物・・・。
あまりにも気持ち悪い画だが、
ヤツがどんなふうに物を選ぶのか興味があったので、
いそいそとついて行った。
野菜選びには時間を掛け、肉はサクッと。
そして、なぜか蕎麦の乾麺。
「これ、食べて下さい。うまいですよ」
おみやげ? 蕎麦の乾麺を?
KZKらしい(笑)
部屋に戻るとヤツはキッチンに立ち、
手慣れた感じで大根の皮を剥き、ネギとほうれん草を切り、
準備を進める。
ほどなくテーブルに並んだ鍋にダシを加え、
それでポン酢を少し薄める。
「さぁ、どうぞ」
遠慮なく、いただく。
おぉ、確かに、うまい。
「でしょ?」
満足そうな顔にムカつきつつも、頷いた。
ごちそうさまでした。