しばらく具合が悪かった我が家の老猫は、その後回復。
鼻水と目ヤニが治り、それに合わせたように食欲が戻り、
トイレの失敗も激減。
今朝はごはんを食べた後、毛繕いを始めた。
「高齢の猫は食が細くなるしグルーミングをしなくなる。
そして、当たり前にトイレを間違えるようになる」
そうした通例がピッタリ当てはまるからと、
蒸しタオルで身体を拭き、床掃除もした。
その手の世話がはむしろ好きなのだが(笑)、
今回の体調の悪化→回復の流れを見て思った。
しっかり見ているつもりだが何も見ておらず、
すべて分かっているつもりだが何も分かっておらず。
振り返ってみれば、
しばらく毛繕いをしてないと気づき、
その後しばらくしてトイレの失敗が頻発し、
鼻水と目ヤニがひどくなった。
食欲減退はもっと前から、
少しずつ始まっていたのかも知れない。
「高齢だから」なのか、「体調不良」なのか。
はたまた、その両方なのか。
いずれにしても、
思い込みで大切な何かを見落としては意味がない。
「ニャア」
そんなことを思いながら耳の後ろを掻いていると、
気持ち良さそうに目を細め鳴いた。
一番辛そうな時は鳴き声もあまり聞かなかった。
22年も一緒にいながら、
まだボクは君のことをよく分かっていないかも。