「そっか。今年はこれが最後かぁ」
MRK先輩は大げさに声を上げた。
「一番早い忘年会かも」
14年目となった道内同業者の勉強会。
今年最後の例会は、いつものように盛り上がりながらも、
例年とはいくぶん雰囲気が違った。
この2年間は、存続か解散かを含めてこれからの展望を探って来た。
メンバーの固着、研修内容のネタ切れ、事務局体制の見直し・・・。
そうした問題を抱えつつも、
同業経営者同士の情報交換と交流という大切な軸はブレず。
それだけで存続の価値アリとの思いが多くのメンバーに共通しながらも、
もっと業務改革につながる内容を求める気持ちもある。
「どうなるんですかねぇ」
入会当時は20代後半だったTMMTは、もう40歳を超えた。
「お前がずっとそういうお気楽な立ち位置にいることが、
この会の最大の不安要素なんだよ」
「分かってますよ。でも、時にはそれも大切でしょ?」
時にはね。
でも、いつもじゃ、意味ないと思うけど。
「相変わらず厳しいんだなぁ」
凍ってツルツルの歩道をソロソロと歩く。
気づくとヤツがボクの真横をずっと歩いている。
「だってほら、また転んで頭打ったら困るから」
ありがと(笑)