Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

ハラグロ星人

「分かっちゃいますか?」

女性事務局員のINBはうれしそうな声で言った。

弁護士に相談する案件があり、その担当をお願いすると快諾。

その後に、「どうして私に?」と質問された。

「いぢわるとかじゃなくて、誰でもダークな部分って持ってるじゃん。

 そろそろそういう部分を見たいし、

 今回のケースは遠慮なくそれを発揮できるケースだから」

その答えに彼女は笑った。

「で、私にもそういう部分があるだろうから、見せろと?」

「うん。いるでしょ? ダークなINBが」

「います、います! やっぱ分かっちゃいますよね。

 どうやって進めるか、楽しみだなぁ」

そう言って笑う彼女を見て、

頼もしく思うと同時にちょっと怖くなった。