「ストロークの余韻が、とか言ってますけど、
思うにそれってもうタンバリン的な感じですよね」
先日、一緒に飲んでいる時にKZKが言った。
それがどういう意味なのかは訊かなかったが、
きっと「奏者が思うほどリスナーは意識してない」とか、
「細かすぎてよく分からない音」とか、
いずれにしても蔑みと軽視が混ざりあった感じだろう。
『ストローク・バカ』
KZKとの音楽談義の中で産まれ、
ボクの音楽的趣向とボク自身の愛称となったコトバ。
確かにボクはストロークが印象的な曲を好む。
でもそれは、ただ単調な曲、ではなく、
ストロークの向こうで、
実際には鳴っていない楽器の音のイメージが膨らむ曲か、
逆に、鳴っていないはずのストロークをイメージできる曲。
フジファブリックの「陽炎」と、
BUMP OF CHICKENの「車輪の唄」はその好例。
どちらの曲も出だしからバックでずっと弦楽四重奏が鳴ってる。
ボクの脳内では、ね。