友だち2人と飲んだ。
これまで個別にお付き合いすることはあったが、
3人一緒で飲むのは初めて。
そもそも同じボランティア活動に関わっていたし、
年齢も近く、同じ移住者であることから、
話をする機会は多かった。
ただ、お2人は今でも活動を続けられており、
また、古くからの先輩後輩との立場もあって、
なかなかぶっちゃけ話をする機会がなかったのだという。
「へぇ、そうんだ? 仲悪いんだね」
そうツッコむと、弟分のTNYMくんが真剣な表情で言った。
「ボク、嫌われてるんですよ、KBさんに。
つーか、2人してボクを仲間外れにしてましたよね」
「そんなこと無い」と言い訳するボクらに、畳み掛ける。
「知ってるんですからね、
二人だけでおいしいもの何度も食べてたでしょ?」
そんなバカ話で場を盛り上げるのは、さすが。
先輩や後輩をはじめ町の多くの方たちに慕われる彼らしい。
だが、話題が今後の活動方針になると一転、
一番熱く語るのも彼だった。
「また戻ってきて下さいよ」
多少酔いが回ったのか、
TNYMくんは眠そうな目で言った。
「ほんと。戻ってきて下さい」
KBさんもうなずく。
「そう言って頂けるだけで充分。
ありがとうね」
そう言って別れた。
ホント、ありがとう。