「ご心配をお掛けしました」
週初めの朝礼前にSKIさんは苦笑いをした。
定期検診の結果、糖尿に関する数値に問題アリで入院し、
約10日間休んだのだ。
「笑い事じゃないです。心配したんですよ、ホントに」
メーカー販社の社員であるSKIさんは弊社担当を打診された際、
「その町に住む」との条件で異動を受諾したという。
「お客さまがどんな町で暮らし、
どんな仕事をされているかも知らずに営業はできない」
それが口ぐせのSKIさんは、
弊社の担当になってからの5年間で、
これまでにない結果を残してきてくれた。
当然の流れとして、弊社の営業職からの信頼も厚く、
パートナーと呼ぶにふさわしい働きをしてくれている。
事故やケガではなく、病気。
なので、責めるつもりはない。
でも、スゴく心配したという事実は伝えたかった。
神妙な顔をするSKIさんにそう言った。
「ありがとうございます」
すみません、と言わないのが彼らしい。
とにかく、良かった。
「今日から3月。休んだ分も含めて追い込みます」
よろしくお願い致します。