「大豆田とわ子と三人の元夫」が終わってしまった。
このドラマはキャラクター設定が魅力の1つだと、
以前書いた。
特に三人の元夫たちはみんなどこか不完全ながら、
とてもチャーミングで。
元妻への想いを断ち切れず、
何かと理由を付けてはつきまとう姿は本来、
かなりキモく、ヘタすりゃストーカー。
だけど、それを回避しているのは、
一方通行の押しつけではなくて、
相手への敬意と愛があってこそ。
で、そんなウザいオトコたちを、
あの手この手であしらう大豆田とわ子が何より、
彼らをちゃんと愛おしく思っている姿が良い。
社長。母。娘。元妻。
それぞれの役割で抱える、
苦悩、イラ立ち、喜び、悲しみ、寂しさ、不安・・・。
そして新しい恋の予感に胸躍る四十路女性の姿を、
見事に演じきられた松たか子さんには、
ただただ脱帽。
伊藤沙莉ちゃんのナレーションも含め、
素晴らしいドラマだった。