「いやー、参った。
熱がぜんぜん下がんなくてさぁ」
昨夜の電話でのISMさんの声は、
ホントに参っているのが分かるほど弱々しかった。
「節々は痛むし、病院食は激マズ。ホント最悪だ」
心配をさせぬようにと冗談めかしているが、
かなりツラい様子。
「オレたちは免疫保持者だと思っていたけど、
デルタ株には逆らえなかった」
無理をさせてはいけないと、
電話を切ろうとするとISMさんは言った。
「脅かすわけじゃないけど、
お前の街はけっこうな観光客が来るだろうから、
今まで以上に気をつけてな」
お見舞いのつもりが励まされる。
いつもながら、ありがとうございます。