「この件は怒ってるぞ、マジで」
TORさんは不満たっぷりの声で言った。
「申し訳ありません」
詫びる。
お怒りはごもっともなので、とにかく詫びる。
「お前から直接言われるならまだしも、
なんで無関係なヤツから通達されんのよ?」
10月に地元で開催予定のイベントで、
ボクは実行委員となっており、
協力して下さる方々を募る担当者でもある。
以前の会議でTORさんを巻き込もうとの話しが出た。
だが、正面切ってお願いしても、ほぼ断られるので、
ボクが個人的に口説こうとの判断だったが、
どっかのアホンダラがペラペラと話してしまったのだ。
しかも、茶化すように。
「本人にも『は? なんでオレが?』と伝えたけど。
アイツなんか勘違いしてねぇか?」
どっかのアホンダラは誰に対しても上から目線で。
ボクが大げさに話しているだけで、
自分がお願いすればTORさんは首を縦に振ると、
たかをくくったのだ。
「申し訳ありません」
「ふざけんな。なんでお前が詫びるんだよ?
それにもムカつくわ」
あぁ。こりゃ相当お怒りだな。
さて、どうやってことを治めるか・・・。
月曜の朝からアタマが痛い。