中谷潤人がアメリカでの初防衛に成功した。
WBO世界フライ級タイトルマッチは、
同級1位のアンヘル・アコスタを挑戦者に迎え、
10日にアリゾナ州ツーソンで開催された。
アコスタは24戦22勝21KOの倒し屋。
身長とリーチでは相手を上まわる中谷だが、
初防衛でしかも海外とあって、不安視する声もあったが、
終わってみれば4回TKO。
中谷は1Rから積極的に前に出る。
初防衛の硬さからか大振りも見られたが、
強烈な左ストレートやフックをヒットさせ、
1R終了時にはすでにアコスタは鼻血が止まらず。
だが、挑戦者も打ち合いに応じ、
2回、3回には勝ち急ぐ中谷をグラつかせる場面も。
しかし、中谷は怯まず、徐々に圧倒。
4回にパンチをまとめると、レフェリーが試合を止めた。
試合後、アコスタは鼻骨を骨折していたというから、
中谷のパンチ力と的確なタイミングが伺い知れる。
ヒョロっとしていて、か細く。
しかも人懐っこそうな童顔だが、
リングに立った彼は恐ろしく強い。
まだ23歳。
これからの闘いぶりが楽しみな反面、
バードなトレーニングを続ければ、
筋肉が太くなりウエイトが上がるのは必至。
過剰な減量は身体と心を消耗させる。
早いタイミングで階級を上げるのか?
ある程度は防衛回数を伸ばすのか?
いずれにしても、
中谷選手が最も輝ける道筋を願うばかりだ。
おめでとうございます。